家の顔と言っても過言ではないほど、リビングの雰囲気を決定づける一つがキッチン。
家づくりを進める中で、家全体の雰囲気を決めるキッチンは機能性だけでなく見た目にもこだわりたいという人が多いのではないでしょうか?

我が家は2024年に注文住宅に引っ越してきましたが、悩んだ末にオフェリアのJK-800Cを採用しました。
ハウスメーカーの標準仕様として、システムキッチンは「グランディア」と「オフェリア」の2種類から選べることが多いです。
しかしカタログを見比べても「結局、グランディアとオフェリアって何が違うの?」と迷いがちですよね。
この2つはざっくりと、「ホーローの強さ」「デザインの自由度を取り切るか」で選び分けができます。
違いを一言で表すと、
- オフェリア
→見た目を自分好みに作り込みたい - グランディア
→掃除と耐久性を最優先したい
と言った特徴の違いがあります。
この記事ではオフェリアとグランディアの違いについて解説した上で、それぞれ何を重視する方に向いているのかまとめていきます。
- オフェリアとグランディアの選び分け
- ホーローの範囲が違うと、掃除・臭い・カビ耐性がどう変わるか
- 「家事らくシンク」とマグネット収納
- 深型・海外製(BOSCH等)など食洗機の考え方(※可否は施工側で変動)
- 初期費用と長期コスパの見方(オプション増で逆転しやすい点)
- ライフスタイル別の最終おすすめ
【タカラスタンダード】グランディアとオフェリアの違い
タカラスタンダードのシステムキッチン、「グランディア」と「オフェリア」の違いを表で見ていきましょう。
| 比較ポイント | グランディア | オフェリア |
|---|---|---|
| 立ち位置 | 機能・耐久を前面に出した上位寄り | デザイン・カスタム幅が広い標準寄り |
| ホーローの範囲 | まるごとホーロー(内部まで強い) | 木質ベース+部分的にホーローOPが選べることも |
| 扉の質感 | ホーロー特有の「硬質感・高級感」 | マット・くすみ・石目・木目など表現が豊富 |
| 扉カラー数 | 少なめ(約14色前後のイメージ) | 多め(45色以上のイメージ) |
| マグネット活用 | 扉・引き出し内なども含めて活用しやすい | 基本はホーローパネル中心(内部は工夫が必要) |
| シンク | 家事らくシンクが選べる | 家事らくシンクが選べないケースが多い |
| 食洗機の自由度 | 深型など国内中心で組むのが一般的 | 深型+海外製(BOSCH等)も選べる |
| 価格のイメージ | 初期は高めだが標準の強さで満足しやすい | ベースは抑えやすいがOP積み増しで上がりやすい |
(※標準仕様や選択可否は、採用する住宅会社の仕様で変わる場合があります)
2つのシリーズの大きな違いとして、
- ホーローがどこまで使われているか(=掃除・耐久・衛生)
- 扉材の違いによるデザイン自由度(=色柄・質感・コーデ)
これらがどちらのキッチンを選択するかの大きな判断材料になるポイントと言えます。
表に記載した比較ポイントをそれぞれ見ていきましょう。
掃除が圧倒的に楽になるホーロー素材
掃除・メンテ性を最優先にするなら、迷いが出にくいのはグランディアです。
理由はシンプルで、ホーローは表面がガラス質のため、
- 油や調味料が染み込みにくい
- サッと拭くだけで落ちやすい
- 湿気に強くカビ・臭いのリスクを抑えやすい
からです。
出典:タカラスタンダードHPより引用



以前、引き出しにほぼ満タンに入ったラー油の瓶の中身が全て垂れ流しになっていたことがありましたが、拭き取るだけで綺麗になり、ホーローの実力に驚きました。
どことなく漂うラー油の匂いで気がついたのですが、拭き取りが簡単なだけでなくあっという間に匂いもしなくなったので、感動したことを覚えています。
実際にグランディアとオフェリアではどの部位に利用されているのか見ていきましょう。
| 部位 | グランディア | オフェリア |
|---|---|---|
| 扉表面 | ホーローで拭き取りが楽 | メラミン等で丈夫だがホーローほどではない |
| 引き出し底板 | ホーローで安心 | 木質が基本、底板ホーローOPがある場合も |
| キャビネット内部 | 湿気に強く衛生的 | 一般的な木質仕様が多い |
| キッチンパネル | ホーローでマグネットOK | ホーローパネルを選べばOK |
年末の大掃除を軽くしたいという方や、平日はこまめに掃除ができないという方には、ホーローの範囲が広いグランディアとの相性が良いでしょう。
オフェリアを選ぶ場合でも、汚れやすい箇所だけホーローOPを検討するとバランスが取りやすいです。
デザイン性に差が出る扉材やカラー数の比較
「デザインで選ぶならオフェリア」と言われることが多いのは、扉材やカラーのバリエーションが多く、好みに合わせて選びやすいということが言えます。
- オフェリア
木製扉+高圧メラミン化粧板など
色柄が多く、トレンド表現に強い - グランディア
扉もホーロー
光沢感や硬質な質感が魅力(色数は絞られやすい)
マットなグレーやくすみカラー、コンクリート調など、今っぽい質感が若い世代を中心に選ばれている理由となっているようです。
またリビングの床や建具・家具と合わせて、キッチンがインテリアの一部として馴染みやすいという点も評価されているポイントです。



我が家はオフェリアのJK-800Cですが、ショールームの担当者さん曰く、一番人気のデザインということでした。
グランディアは色・デザインが14色ほどですが、オフェリアは45色以上のラインナップ。
リビングのイメージが決まっている方にとっては、存在感のあるキッチンのデザインを狙ったテイストに寄せていくためにオフェリアが選ばれているのかもしれませんね。
一方でタカラらしいホーローの艶・清潔感が好きな方には高級感のあるグランディアの満足度が上がりやすいです。
マグネット収納の活用法
タカラスタンダードのキッチンは、ホーロー素材が使われている箇所に磁石がくっつくという特徴があります。
この性質を活かしマグネット式のラック・フック・仕切りなどを自由にくっつけて収納スペースをつくることができます。



壁や扉に穴を開けずに、収納場所を自由に変えられるのが最大の利点と言えます。
グランディアとオフェリアでは、マグネットが付く範囲や自由度に多少の差があります。
| 活用ポイント | グランディア | オフェリア |
|---|---|---|
| マグネットが付く範囲 | 広い(扉・内部・壁面など) | 主にホーローパネル中心 |
| 仕切り自由度 | 高い(引き出し内まで自在) | 仕様次第(オプション側) |
| 見せる収納活用 | ◎ | ◎(壁面中心) |
| キッチンカスタム自由度 | ◎ | 〇(壁面+一部パーツ) |
グランディアはまるごとホーロー構造なので、扉・引き出し内の側面・底などにもホーローが使われていることが多いです。
これによりマグネットが内側・外側・引き出し内部までつくのが最大の特長です。
具体的な活用方法の一例がこちら。
- 引き出し内部をマグネット間仕切りで自由に区切る
→ 鍋やフライパン、カトラリーのサイズに合わせて仕切り位置を変えられる。 - キャビネット外側や壁面にマグネットラック/フックを貼る
→ 調味料・布巾・キッチンペーパーなどを見せながら収納。 - ニッチ部分に磁石で調理器具を吊るすなどの活用
→ 手元位置に調理器具やツールをセットでき、作業動線が効率化。
庫内の多くの面が磁着するので収納カスタムの自由度が高いという点が挙げられます。
一方オフェリアは扉やキャビネット内部の全面がホーロー素材ではないため、マグネットが直接くっつく範囲が限定されます。
ただしタカラのキッチンパネル(ホーロー壁)を有効に使えば、次のような活用が可能です。
- ホーロー壁面にマグネットラック・フックを設置
→ 調理器具・ペーパーホルダー・タオル掛けなどを貼り付け可能。 - キッチンパネルを延長して貼付可能エリアを増やす
→ 例えばタイマーや鍋敷きなどを壁に貼るなど
オフェリアでのマグネット活用は、ホーローパネル領域が中心になります。
扉内部やキャビネット内部に磁石が効くかどうかは仕様によって異なるため、施工前に確認しておくことをおすすめします。
家事効率がぐんと上がるシンク機能
調理中のストレスを減らしたい人にとって大きいのが、タカラ独自の家事らくシンク。
出典:タカラスタンダードHPより引用
家事らくシンクとは、
- “洗う→切る→捨てる”をシンク内で完結できる
- 魚調理・泥付き野菜など「汚れる作業」をシンク上で処理可能
- 湯切りや水切りを段差で安全にできる
といった高機能なシンクとなっており、家事効率がぐんと上が人気のシリーズです。
オフェリアは標準的なシンク構成で十分使いやすいですが、「シンクを作業台として使う」発想だと家事らくシンクの優位が出やすいです。
深型や海外製の食洗機を選べる?
グランディア・オフェリアはどちらも標準で浅型のビルトインタイプの食器洗い乾燥機が用意されています。
浅型の食洗機はフライパンなどが入らないので、大きめの調理器具も洗いたい場合や3人家族以上の場合には深型やフロントオープンの食洗機がおすすめです。
最近は深型や海外製の食洗機のニーズが高まっていますが、オフェリア・グランディア共に深型食洗機・フロントオープンタイプを選ぶことも可能です!



我が家も深型食洗機を導入しました。
メーカー・品番によってはグランディア・オフェリアで一部対応不可のものもあるので、事前に確認しておくと安心です。
キッチン自体は対応していても、施工会社のルールで「標準以外は不可」と言われることもあるので、「絶対にBOSCH!」と機種が決まっているなら、契約前に確認すると良いでしょう。
グランディアとオフェリア、安いのはどっち?
グランディアとオフェリアでそれぞれ特徴が異なりますが、価格面で安価になるのはどちらでしょうか?
傾向としては、
- 初期費用を抑えやすいのはオフェリア
- 長期的な満足度やメンテコストを含めるとグランディアが強くなるケースも
ということが言えます。
理由はオフェリアはベースが抑えやすい一方で、「底板ホーロー・天板グレード・深型食洗機…」とこだわるほど、オプションで上がりやすいのです。
一方でグランディアは最初から強い部分が多く、追加したい項目が少なくて済むことから結果的に差が縮むことも。
耐久性が高く、将来的なメンテナンス費用が抑えられるのもグランディアの強みと言えます。
見積もりで比較するときには、検討しているオプションを全て盛り込んだ総額を出すと比較がしやすくなります。
差額が小さいのであれば、日々の手間が減る方を選ぶと後悔しにくいでしょう。
【タカラスタンダード】オフェリアとグランディアの選び方
オフェリアとグランディア、どちらも魅力的なキッチンですがそれぞれ特徴があることがわかりました。
どっちも捨てがたい…と迷ってしまいますが、どちらのキッチンが向いていると言えるのかまとめていきます。
| 重視するポイント | オフェリアが向いている人 | グランディアが向いている人 |
|---|---|---|
| キッチンの考え方 | インテリアの一部として楽しみたい | 家事を効率化したい |
| デザイン・見た目 | マットカラー・木目・石目などトレンド感や色味にこだわりたい | ホーロー特有のツヤ・重厚感・清潔感が好み |
| 扉カラーの自由度 | とにかく選択肢を多くしたい | 色数よりも素材の強さを重視 |
| 掃除・手入れ | 標準的で問題なし(汚れやすい部分は工夫する前提) | 掃除は極力ラクにしたい水拭き中心で済ませたい |
| ホーロー素材 | 壁面中心で使えれば十分 | キャビネット内部までホーローが理想 |
| マグネット収納 | 壁面マグネットを活用できればOK | 扉・引き出し内までマグネットを使いたい |
| 料理スタイル | 調理はワークトップ中心でOK | シンク内で下ごしらえ・作業を完結したい |
| シンク機能 | 一般的なシンクで十分 | 家事らくシンクを使って時短したい |
| 予算の考え方 | まずは価格を抑え、必要なところだけ課金したい | 初期費用が多少上がっても長期的な快適さを優先 |
| 住まい方・家族構成 | デザイン重視/来客が多いSNSや写真映えも意識 | 共働き・子育て中など汚れやすさ・耐久性が重要 |
| 向いている価値観 | 「自分らしいキッチンにしたい」 | 「一生モノとして使いたい」 |
それぞれポイントをまとめていきます。
オフェリアが向いている人
- インテリアに合わせて色・柄・質感を作り込みたい
- マット・木目・石目など、トレンド寄せのキッチンにしたい
- 予算配分をしながら、必要な所だけ課金していきたい
- 海外製食洗機など、機器にこだわりがある(※要確認)
オフェリアの特徴はやはり、見た目・デザイン性の高さです。
グランディアよりも低価格なことからも必要な箇所に応じてオプションを利用することで、より理想に近いキッチンを目指すことができます。
グランディアが向いている人
- とにかく掃除をラクにしたい(油・湿気・臭いの不安を減らしたい)
- “キレイが続く”ことに価値を感じる(長く使う前提)
- 家事らくシンク・マグネット収納など、実用性で時短したい
- 家族が増える・子どもが小さいなど、汚れ耐性がほしい
そしてグランディアの強みはなんと言っても掃除のしやすさ。
タカラの強みであるホーロー素材の良さを十分に感じられるので、機能性を重視したい方にはグランディアがおすすめです。
まとめ
グランディアとオフェリアはどちらも満足度が高いキッチンとして評判が高いですが、満足している理由には違いが見られました。
口コミで多い意見をまとめると、
- 見た目やデザイン性の高さ → オフェリア
- お手入れのラクさや耐久性→ グランディア
といったように、それぞれのキッチンの強みがそのまま高評価に直結していることがわかります。
どちらも魅力的なキッチンですが、その上でデザイン性と機能性どちらを優先するのかが最終的な判断材料となりますね。
最終的にはショールームで扉の質感・引き出し内部・マグネットの使い勝手を実際に確認することで、納得感のあるキッチン選びにつながります。



