NHK紅白歌合戦は、その年を象徴する楽曲が集まる「音楽の年表」とも言える番組です。
その中で、時代を超えて強い印象を残してきたのがアニメ主題歌です。
かつては「子ども向け」という印象も強かったアニメソングですが、現在では世代を超えた国民的楽曲として紅白の舞台に立つケースが増えています。
この記事では、紅白歌合戦で披露されたアニメ主題歌を年代順(年表形式)で整理しながら、
- なぜその年に選ばれたのか
- 紅白の中でどんな意味を持ったのか
をわかりやすく振り返ります。
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紅白で披露された主なアニメ主題歌
紅白で披露された主なアニメ主題歌を見ていきましょう。
| 放送年 | 楽曲名 | 作品名 | 歌手 |
|---|---|---|---|
| 2025 | アンパンマンのマーチ | それいけ!アンパンマン | 特別企画(複数出演者) |
| 2023 | アイドル | 【推しの子】 | YOASOBI |
| 2022 | 残響散歌 | 鬼滅の刃 遊郭編 | Aimer |
| 2020 | 紅蓮華 | 鬼滅の刃 | LiSA |
| 2019 | ドラえもん | ドラえもん | 星野源 |
| 2018 | U.S.A. | (アニメ主題歌ではないが“キッズ層人気枠”) | DA PUMP |
| 2017 | 宇宙戦艦ヤマト | 宇宙戦艦ヤマト | ささきいさお |
| 2016 | ペガサス幻想 | 聖闘士星矢 | MAKE-UP |
| 2015 | We Are! | ONE PIECE | きただにひろし |
| 2014 | Let It Go | アナと雪の女王 | 松たか子 |
| 2009 | 崖の上のポニョ | 崖の上のポニョ | 藤岡藤巻と大橋のぞみ |
| 2007 | となりのトトロ | となりのトトロ | 井上あずみ |
| 1997 | ムーンライト伝説 | 美少女戦士セーラームーン | DALI |
1990年代|アニメソングが紅白に定着し始めた時代
| 年 | 楽曲 | 作品名 | 歌手 |
|---|---|---|---|
| 1997 | ムーンライト伝説 | 美少女戦士セーラームーン | DALI |
この頃は、「アニメ主題歌が紅白で歌われる」こと自体がまだ珍しく、若者文化・サブカルチャーの象徴として扱われていました。
2000年代|家族で共有されるアニメ楽曲へ
| 年 | 楽曲 | 作品名 | 歌手 |
|---|---|---|---|
| 2007 | となりのトトロ | となりのトトロ | 井上あずみ |
| 2009 | 崖の上のポニョ | 崖の上のポニョ | 藤岡藤巻と大橋のぞみ |
この時代から、アニメ主題歌は「子ども向け」だけでなく親世代も一緒に楽しめる楽曲として評価され始めます。
特にジブリ作品は、紅白における “家族視聴の象徴” 的存在になりました。
2010年代|アニメ=国民的コンテンツへ
| 年 | 楽曲 | 作品名 | 歌手 |
|---|---|---|---|
| 2014 | Let It Go | アナと雪の女王 | 松たか子 |
| 2015 | We Are! | ONE PIECE | きただにひろし |
| 2016 | ペガサス幻想 | 聖闘士星矢 | MAKE-UP |
| 2017 | 宇宙戦艦ヤマト | 宇宙戦艦ヤマト | ささきいさお |
| 2019 | ドラえもん | ドラえもん | 星野源 |
この時期は、「アニメ主題歌=懐かしさ+世代横断」という価値が確立された時代ともいえます。
特に2017年の「宇宙戦艦ヤマト」は、アニメ史・日本文化史を象徴する選曲として話題になりました。
2020年代|社会現象アニメが紅白の中心へ
| 年 | 楽曲 | 作品名 | 歌手 |
|---|---|---|---|
| 2020 | 紅蓮華 | 鬼滅の刃 | LiSA |
| 2022 | 残響散歌 | 鬼滅の刃 遊郭編 | Aimer |
| 2023 | アイドル | 【推しの子】 | YOASOBI |
| 2025 | アンパンマンのマーチ | それいけ!アンパンマン | 特別企画 |
2020年代は、アニメが “一部の層の娯楽”ではなく、社会現象そのもの になった時代です。
特に、
- 鬼滅の刃
- 【推しの子】
は、視聴率・売上・SNSすべてで圧倒的な存在感を示しました。
この年表の中でも、2025年のアンパンマンのマーチは特別な位置づけです。
理由は、
- 原作誕生から50年以上続く作品
- 子ども向けでありながら深い哲学を持つ歌詞
- 単独歌唱ではなく“共有される歌”として演出された
という点にあります。
朝ドラ「あんぱん」を機に、改めてこの楽曲の素晴らしさが再認識されたように思います。
なぜアニメ主題歌が紅白で歌われるのか?
年表を通して見ると、選ばれる楽曲には共通点があるように思います。
- 世代を超えて知られていること
- 作品を知らなくても歌詞が伝わること
- その年の空気感を象徴していること
① 社会現象レベルでヒットしている
- 鬼滅の刃(紅蓮華/残響散歌)
- 【推しの子】(アイドル)
いずれも「アニメファンだけの人気」ではなく世代横断で知られている曲です。
② “アニメを超えたメッセージ性”がある
- アンパンマンのマーチ
- 宇宙戦艦ヤマト
- トトロ・ポニョ
これらは作品を知らなくても歌詞が心に届くという点が評価されています。
③ 年末番組としての象徴性が高い
紅白は「今年を締める」「次の年につなぐ」番組。
そのため、
- 希望
- 正義
- 命
- 夢
といったテーマを持つアニメ主題歌は、紅白との相性が非常に良いのです。
2025年「アンパンマンのマーチ」は特別な位置づけ
これまでのアニメ主題歌と比べても、2025年のアンパンマンのマーチは特異でした。
理由は、
- 子ども向け楽曲として始まった
- しかし大人の人生にも刺さる歌詞
- 単独歌唱ではなく“共有される歌”として演出
という点です。
これは、紅白が 「アニメ主題歌=サブカル」ではなく「国民的楽曲」として扱った象徴的な事例と言えます。
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まとめ
紅白で歌われたアニメ主題歌を振り返ると、そこにはその年ごとの
- 社会の空気
- 流行
- 人々が求めていた言葉
が色濃く反映されています。
2025年にアンパンマンのマーチが選ばれたのは、朝ドラ「あんぱん」が放送されたことで、大人にも響く歌詞が共感を呼んだのだと考えられますね。
